1953年西宮生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。韓国の建国大学校に始まり、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学などで客員教授・研究員を勤め、現在は明治学院大学文学部芸術学科教授として映画史の教鞭をとる。映像を中心に、文学、音楽、アジア論、都市論、料理、漫画といった広範囲な文化現象に批評の眼を向ける。主な著書に『貴種と転生・中上健次』『見ることの塩』『人生の乞食』『白土三平論』『大島渚と日本』『ソウルの風景』『日本の書物への感謝』などがある。『映画史への招待』でサントリー学芸賞を、『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞を、また『翻訳と雑神』『日本のマラーノ文学』で桑原武夫学芸賞を受けた。またサイード、ダルウィーシュ、パゾリーニの翻訳がある。