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美の約束

美の約束

ダーウィンの徹底的な精読を哲学的美学、神話論、精神分析と結びつけ、美の病理までをも射程に入れたメニングハウスの野心作。

著者 メニングハウス,ヴィンフリート
伊藤 秀一
ジャンル 文学・思想・芸術 > 文学・思想・芸術1
出版年月日 2013/09/20
ISBN 9784329004871
判型・ページ数 4-6・420ページ
定価 本体4,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

日本語版の前書き  
緒論
Ⅰ 「美しさのために」― アドニスの栄光と悲惨 
純粋な美の第一の特徴としての無特徴/美しさ=欲望されること/美は重いことを軽くする/重いことの克服としての美/高慢と冷酷への誘惑としての美しさ/アドニスとナルキッソス/インセストと美の法則/「あなたは男ではない」/美しいものには母親がいない/美と罪と呪い/美しい死体 
Ⅱ ファッションに従った進化―ダーウィンの美的淘汰論 
自然淘汰と性淘汰/ファッションの普遍性と相対性/区別の強化という原理/「ファッション的」な身体特徴の進化/裸の肌という人間ファッション/肌の色彩の選好/標準モデル― 雌による選択の結果としての雄の美しさ/まれな選択肢― 雌の美しさと雄による選択/「最も美的な動物」としての鳥類、そして哺乳類と人間における美的選択の制限/「美しさ」の発達にとっての配偶モデルの意味/凍結した進化と文化ダイナミズム― 人間の性異常が人間の「美しさ」の思考にもたらした帰結/総括 
Ⅲ ダーウィン以降の魅力的な容姿の進化論 
ハンディキャップとしての美しさ/免疫力の指標としての美しさ/ウェストとヒップの「美しい」比率の「自然の」利点と倉庫のないスリム経済の発達/最大の繁殖ポテンシャルの表示としての若さと幼児図式/性的装飾の噓と真実について/人間の性的ファッションと男女の持続的関係の共創発/再び、「雌による選択」と人間の性的ファッション/平均的な身体の形の美しさ/美しさと自然適応度の不一致/美しさと繁殖成功
Ⅳ フロイトの仮説―人間の美しさの根源的な文化性 
Ⅴ ダーウィンとカントにおける美的「判断」 
Ⅵ 存在が意識を規定する―外見の良さの人格効果 
あふれるばかりの美― あるいは美的差別の偏在性について/美しさの裏面/カロクラシー? 
Ⅶ 美の作業と美的自己根拠付けの今日的刻印について 
Ⅷ 美しいものへの哀悼作業 
原注 
書誌 
訳注 
訳者あとがき

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内容説明

美は性的戦略のメディアであると同時に結果として進化生物学的に発生したものなのか?
芸術とファッションは性的な求愛メカニズムから進化した文化装置なのか? 
ダーウィンの徹底的な精読を哲学的美学、神話論、精神分析と結びつけ、美の病理までをも射程に入れたメニングハウスの野心作。

 

本書が2003年にズーアカンプ社から刊行されたとき世間は驚愕した。ベルリン自由大学のスター・プロフェッサーが進化論と格闘し、ベンヤミンやカントのタームを駆使しつつ、性淘汰の問題を論じる。下手をすると大怪我をしかねないチャレンジを前にして、書かれた書評は50を越えた。その多くにおいて、驚愕が驚嘆に転じている(「訳者あとがき」より)

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