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知られざるスターリン

知られざるスターリン

スターリン伝記の決定版。隠されていた歴史的保管文書が続々と公開された。

著者 ジョレス・メドヴェージェフ
ロイ・メドヴェージェフ
久保英雄
ジャンル 歴史・政治
出版年月日 2003/03/31
ISBN 9784329004284
判型・ページ数 A5・544ページ
定価 本体6,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

スターリンの死は、謀殺か?/隠されたスターリンの後継者/ソ連共産党第20回大会前後/どのようにかくも異常なまでの短期間に原水爆を生産できたのか? スパイ・原子力収容所の実態/スターリンと科学(ルイセンコ学説擁護・言語学論文など学問上の論争への介入)/スターリンの強引な民族政策/スターリンと世界大戦/イスラエル建国はスターリンなくしては成立しなかった/スターリンは何を読んだか?スターリンの読書の仕方/スターリンと文学者との交際(ゴーリキィ&ロマン・ロラン)/ブハーリンの殺害/「医師団陰謀事件」の顛末……など。

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内容説明

――日本語版のために、2002年執筆の5篇(700枚)を増補収録――

ソ連時代に、国籍を剥奪されたジョレス、軟禁・拘束を強いられたロイ――この二人の著名ないわゆるソ連「反体制」知識人が、スターリンとスターリン体制の全貌に迫る。それは、自らが生きた歴史そのものが「歴史であるだけではなく生の一部」でもあるがゆえに、この兄弟二人が自らに課した課題でもあったのであろう。

スターリンにかんする論文・書籍は、すでに各国で100以上も出回っているが、ほとんどすべてがスターリンの側にたったそれであり、かつ十分な資料を基にして書かれたものではなかった。本書は、初めての包括的な批判的スターリン伝である。

ソ連邦の崩壊そして共産党禁止以後、共産党中央委員会アルヒーフの秘密指定の解除をはじめとして、存在そのものが否定されていた「特別ファイル」などが明るみに出された。各種の保管文書や資料(ロシア連邦大統領アルヒーフ・ロシア連邦国立アルヒーフ(10月革命中央アルヒーフ)・現代史歴史資料・内務省アルヒーフ・KGBアルヒーフ……)など、個人文書も含めて次々と公開されはじめた。2001年までに入手できた尨大な資料や書籍を基にして、メドヴェージェフ兄弟は、これまで流布されていたエピソード、伝説、通説、証言……を、ある時は覆し、ある時は明証的に立証する。

(「ロシア連邦大統領アルヒーフ」(新設)には、まだ未公開の300余のスターリンフォンドがあるが、これは、取るに足りないものと見られている。なぜならば、スターリンとその取り巻きが重要なものは廃棄処分しているからである。)
 

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