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音楽的時間の変容

音楽的時間の変容

音楽という動的な現実に、時間論という哲学的思索は切り込めるか。日本思想を手がかりに挑む。

著者 椎名亮輔
ジャンル 文学・思想・芸術 > 文学・思想・芸術1
出版年月日 2005/02/28
ISBN 9784329004406
判型・ページ数 4-6・260ページ
定価 本体2,600円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序章

第一章 時間と音楽の関係についての予備的考察
  第一節 音楽的時間とは何か?
  第二節 近代社会における時間のニヒリズム

第二章 時間の「差異」的性格の解明
  第一節 ことの時間
  第二節 「差異」としての音楽的時間

第三章 新しい音楽存在論へ向けて
  第一節 音楽における偶然と時間
  第二節 演奏の現象学
結論

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内容説明

沈黙は、音響の零度であるか?
音楽という動的な現実に、時間論という哲学的思索は切りこめるか。
精神分析と哲学を手がかりにこの難問に挑む。
西欧近代の伝統における音楽的時間に、道元・西田・廣松ら日本の思想家達の思索を弁証して読み解く秀逸な音楽的時間論。

「本書は、……序章と結論にはさまれた三つの章から成り、第一章では、西洋近代の伝統の中における従来の音楽的時間についての紹介と批判、そして現代日本の社会学者、真木悠介の近代的時間についての研究を紹介。ついで第二章では、まず精神分析から出発して近代的時間のユニークな批判を展開している木村敏の「差異としての時間」論を紹介し、それと共に新しいベルグソン哲学の読みとカール・ダールハウスの音楽的現象学の試みを基礎にして、新たな音楽的時間論を論究した。最後の第三章では、現代の実験的音楽、特に偶然性の音楽における時間性の検討および演奏の現象学と音楽的時間の存在論の試みを提出した。」(本書より)

主要に論じている思想家・音楽家、その文献

マイケル・ナイマン『実験音楽』、ジョン・ケージ『サイレンス』『音楽の零度』『小鳥たちのために』、ブーレーズ『意志と偶然』

ジャック・デリダ『声と現象』、レヴィ=ストロース『野生の思考』

ハイデッガー『存在と時間』、フッサール『内的時間意識の現象学』、ベルグソン『時間と自由』、ドゥルーズ『ベルグソンの哲学』、クリプキ『ヴィトゲンシュタインのパラドックス』

真木悠介『時間の比較社会学』、近藤譲『線の音楽』『耳の思考』

木村敏『時間と自己』『分裂病の現象学』、松岡心平『宴の身体』

道元『正法眼蔵』、西田幾多郎『西田幾多郎哲学論集』、九鬼周造『偶然性の問題』『人間と実存』廣松渉『表情』『心身問題』など

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