内容説明
平安初期に著はされた藥物書であるが、今日より見れば古代藥物學及び古代醫學のみにとどまらず博物學・國語學・字書學等の範圍に亘る極めて重要な文獻。藥物の漢名の下に和名の對譯を施し、目次の配列は唐の顯慶二年に蘇敬によつて刪訂増補された「新修本草」に據り、收める所の藥物は併せて一千廿五種。本書の後百年圓融朝に著はされた康頼本草と併稱される。多紀元簡校訂注の寛政八年板に森枳園父子が細かな校注を施してゐる。
平安初期に著はされた藥物書であるが、今日より見れば古代藥物學及び古代醫學のみにとどまらず博物學・國語學・字書學等の範圍に亘る極めて重要な文獻。藥物の漢名の下に和名の對譯を施し、目次の配列は唐の顯慶二年に蘇敬によつて刪訂増補された「新修本草」に據り、收める所の藥物は併せて一千廿五種。本書の後百年圓融朝に著はされた康頼本草と併稱される。多紀元簡校訂注の寛政八年板に森枳園父子が細かな校注を施してゐる。
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