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プルラモン

単数にして複数の存在

プルラモン

Plural(多数)とMono(単一)からなるこの概念は、「単一」のもの自体のなかに「多数」を見出すことである。

著者 清水 穣
ジャンル 文学・思想・芸術 > 文学・思想・芸術1
出版年月日 2011/11/10
ISBN 9784329004819
判型・ページ数 4-6・246ページ
在庫 在庫あり
 

目次

写真
 「色相と肌触り 長崎」―東松照明論 
 アイデンティティ、典型、そしてエロス―吉永マサユキの『若き日本人の肖像』 
 コラージュと固有色―柴田敏雄の新作カラー写真によせて 
 永遠の仮構と復元―杉本博司論 
 コラージュとプレゼントネス―スティーヴン・ショアとマイケル・フリード 
 Moving Photographs―松江泰治のデジタル写真 
 「写真原点」の形成―中平卓馬のマガジンワークによせて 
 Naked Photography―中平卓馬Documentaryとキリカエ 
 開かれたメモワール―古屋誠一の『メモワール』完結 
音楽
 セリー、フォルメル、メディア―シュトックハウゼンの『ヘリコプター弦楽四重奏曲』
 パリのシュトックハウゼン1952. 1. 16 - 1953. 3 .27 
アート
 事後性を現像する―木村友紀のファウンド・フォト・インスタレーション 
 記憶の現在形―木村友紀「一九四〇年は月曜日から始まる閏年」展評 
 凍らない音楽―幻の「はっぱとはらっぱ」展のために 
陶芸
 陶芸の「勢い」について―鯉江良二論 
 北宋汝窯青磁考古発掘成果展―大阪市立東洋陶磁美術館 
 「色」の変容―汝窯のその後―東洋陶磁美術館「幻の名窯 南宋修内司官窯」展展評 
 「眼」の力とは何か―浅川伯教・巧兄弟の心と眼「朝鮮時代の美」 
 見立ての虚実―「古道具坂田」展によせて

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内容説明

デジタル写真はアナログ写真のふりをしながら発展してきたが、近年、アナログを追い越し、擬態を止めて本質を露わにしつつある。デジタル技術が写真を否応なく変えていく。光は暗い室を出て、写真は一枚の四角い紙片であることを止めたのだ。短音が無数の倍音に分かれるように、単独の存在はさらに分割されて、一枚の画像はそれ自身でありながら多数の画像への出口となる。デジタルにとって文字も音も映像も区別がないように、単数=複数性(Pluramonity)が音楽と写真、アートと陶芸を横断する。

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