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お知らせ(『有罪者』-意表を突く言葉が素敵)

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 体験からしか書けないだろう意表を突く言葉が素敵。
 所謂知的・論理的に懇切な記述よりも、一見支離滅裂でいて、言わば巫女風な語り方の方が、実は体験あるいは恍愡を直に暗示していて、理論的にきっちり説明してもらいたい読者には辛いかもしれないが、自分なりの体験と言葉の閃きを模索する主体的な読者にとっては非常に汲むところのある、夢のある本だと思う。
 バタイユがB・ロバーツの本に出合っていたら、多分感じるところがあっただろうと思うのですが、亡くなった後のものなのでそれも叶いませんが、彼女の特に『自己喪失の体験』(紀伊國屋書店)は、自己・神・世界・命などといったあらゆる理念的なものの喪失あるいは死を生き抜いた手記になっていて、『無神学大全』が好きな人にはおすすめです。著者はキリスト教の観想家です。
                                  (T・K 48歳)

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